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中東やエジプトで吸われているシーシャ(水タバコ)について日々感じたことをレポートしていきます。
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〜セレブな世界に疲れたウサギ令嬢のショートストーリー〜

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今年はじめの冷たい雨の日だった。
昨晩から降り始めた雨はときどきみぞれが混じりながら、ウサギ令嬢が目覚めたお昼過ぎにもまだ降り続いていた。
洞窟にいるような夢からウサギ令嬢が現実の世界に戻ってきたとき、彼女はネイルサロンで爪の手入れをしてもらっていた。ウサギ令嬢は新年の親戚周りで少し疲れていた。特に今年は半年後に結婚式を控えていて、例年以上に気を使っていたのだ。

ネイリストはウサギ令嬢に「おめざめですか?」の挨拶をした後、きれいに完成されたウサギ令嬢の爪の説明を始めた。ウサギ令嬢はネイリストの説明を小耳にはさみながら緑色のラインストーンで縁取られた自分の爪を眺めた。
この後、下北沢でボーイフレンドとお茶をする予定だった。
ウサギ令嬢はミュゥミュゥのコートを羽織い、襟元に白いファーをまとって青山のネイルサロンを出た。
雨が降っている。ウサギ令嬢はあまり歩きたくなかった。
彼女はタクシーをとめて下北沢に向かった。
(・ x ・)

結婚相手に恋愛感情は無かった。
結婚は親が認めた相手であれば、ウサギ令嬢としては特に好みはなかった。
それは既に幼いころから気づいていた予感のようなものであり、確信であった。
何不自由ない生活をしながら、もうこのまま決まりきった道が一生続いていくのだということを感じていた。
彼女の前に現れる人たちはたいてい優しい。目に映る華やかな世界は彼女にとって当たり前のものであり、あえてそれを贅沢だと彼女に言う人は誰もいなかった。

自分をとりまく世界の断層を感じることはあまりなかった。
しいて言えば、年頃の女友達から電話がかかってきて、「ひとりでゲーセンに行った」というような話を聞くようなときだった。女友達の話を聞いて、非日常と日常の境について少し思い悩むくらいだ。
女友達にとっては「ひとりでゲームセンター」も「ひとりでマック」も日常の風景であったが、ウサギ令嬢としては非日常の風景であった。

(・ x ・)

下北沢でボーイフレンドと落ち合い、シーシャカフェに入った。
店内は落ち着いた木目調の内装で、けだるげなカウントリーロックが流れている。
ボーイフレンドはアップルフレーバーとココアを2つと灰皿を注文すると、ラークを吸い始めた。

ウサギ令嬢はボーイフレンドがラークを吸うたびに複雑な気分になる。

ウサギ令嬢も恋愛をしたことがあった。
本当に好きになったのは、今のボーイフレンドではなく、ずっと昔に付き合った人だった。彼女はまだ十代で、男は二十歳そこそこだった。特におもしろい男ではなかったが、彼といるときだけは何かに包まれているような幸福感があった。
それは「癒し」のような感覚で、彼女はそれを「恋愛」と捉えていた。

覚えているのは彼がラークを吸っていたことだけで、正確な男の名前も思い出せない。ウサギ令嬢が聞かなかったのかもしれない。今となっては終わってしまったことなので、あまり昔のことは考えないようにしていた。
ただ、街中でラークの煙をかぐたびに、潜在意識の中で「彼=ラーク」と結び付けられているようにその男のことを思い出した。

ウサギ令嬢は今のボーイフレンドにこの話をしたことはなかった。きっと言えば彼を傷つけてしまうのだろうと思っていた。

ボーイフレンドといるときも、結婚相手といるときも、何か違うとうすうす感じている。「これからの人生で、何か違うと思いながら生活するのってどんな気持ちなんだろう。」とウサギ令嬢が考えそうになったとき、店員がシーシャを彼女の足元に置いた。

(・ x ・)

炭がシーシャの火皿の上で赤く燃えている。店の中は少し寒いが快適だった。緩やかな音楽が流れている。
ウサギ令嬢は長いホースの先にあるマウスピースをくわえて優雅に息を吸い込んだ。芯まで冷えそうな冷たい雨の音に混じってコポコポと水たばこが立てる音が響く。その音がウサギ令嬢になんともいえない安心感を与えた。
そしておもむろに白い煙を吐き出すと甘い煙が天井に上っていった。

ボーイフレンドはウサギ令嬢の微妙な変化に気がつかなかった。
ボーイフレンドがラークを吸うたびにウサギ令嬢が見せる憂いの表情が消えたのである。ウサギ令嬢自身もこの変化に気づいていなかった。

しばらくして窓を眺めると外は暗くなっていた。雨は降り続いている。
ウサギ令嬢は、後ココア一杯だけと2杯目のココアを注文した。

(・ x ・)

そしてウサギ令嬢ははじめてのシーシャ体験の気持ちをこめて新春の歌をおよみになりました。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

雨混じる みぞれ空の冷たさに
したたる思いの とける白煙

↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
【解説】
「みぞれ雨のように冷え切った私の重い気持ちも、立ち上るシーシャの白い煙の中に溶けていったようだ。」
退屈がまぎれ、リフレッシュして新しい世界に飛び込むウサギ令嬢の決意が見える歌。

雨の下北沢に現れたウサギ令嬢の巻・完 (・ x ・)ノシ


ウサギ令嬢プロフ
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★年齢:24
★職業:T京女子大の修士課程
★身長:160センチ(83/57/85)
★好きなタイプ:ヘリでプロポーズしてくれそうな人
★趣味:ロマンチックなデート
★好きなブランド:ミュゥミュゥ
★皆さんへ:渋谷の会員制バーによくいますので来てください。私を峰不二子にしてくれる人募集(・ x ・)


豆知識1
ウサギ令嬢は吸い始めてから30分後に
「確かに何かきますね。」
と言いました。

豆知識2
ウサギ令嬢のシーシャ初体験の感想。タバコだと喉の周りにこびりついてくるのがあるがそれがない。
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